HIV・エイズガイド【症状・検査・治療法を解説】
HIVとエイズの基礎知識から症状・検査・治療法・歴史・世界での取り組みなどを徹底解説。
友人の友人がHIVに感染したと聞き、身近でも十分に起こり得る病気だと思い知らされたことがきっかけで、ここにまとめることにしました。
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急性感染期を過ぎた後、症状は全くなくなり、5年~10年は症状に悩まされることなく、普通に生活することができるようになります。
しかし、それはHIV増殖が一度、減退するということではありません。
体内では相変わらずHIVは増殖を続けていますが、体に残る免疫機能がこの時期に活躍して、HIVに対抗し、ウィルス量の均衡を保っているのです。
これは、「CD4陽性T細胞」という免疫担当の細胞(リンパ球の一種でもある)がHIV量に見合うだけ作られているからです。
急性感染期と併せて考えると、風邪を引いたような気がして、しかもそれが治ってしまったと勘違いしやすい時期ともいえ、一向にHIV感染に気づくことはありません。
ましてや、それが5年~10年続くと、余計に自分がHIV感染をしているとは考えなくなるでしょう。
ただ、もしこの時期にHIV検査を受ければ、間違いなく陽性反応になるのです。
体内では免疫機能破壊勢力が力を増してきているのに、体でそれを感じないのが、ある意味では大きな痛手です。
偶然、検査を受けてHIV感染を見つける人もいるようですが、多くの人は、最後の「エイズ期」まで気づかずに過ごすことにもなります。
しかし、いずれT細胞はHIVに力負けしていきます。
数年経つと免疫機能が格段に衰え、T細胞は増殖できなくなり、エイズ発症のステップを上がることになります。
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