HIV・エイズガイド【症状・検査・治療法を解説】
HIVとエイズの基礎知識から症状・検査・治療法・歴史・世界での取り組みなどを徹底解説。
友人の友人がHIVに感染したと聞き、身近でも十分に起こり得る病気だと思い知らされたことがきっかけで、ここにまとめることにしました。
HIV・エイズガイド【症状・検査・治療法を解説】 TOP > カリニ肺炎
カリニ肺炎は、エイズ期患者が一番多くかかる疾患で、その数は30%~40%にも及びます。
カリニ肺炎とは、ニューモシスティス・カリニという病原体が体内に入り込み、発症する肺炎です。
しかも、一度体内に入り込むと常駐してしまい、吐き出す、咳き込むなどして体外に出すことはできません。
カリニ肺炎は、空気中にある塵のようなウィルスから引き起こされるのですが、通常は人の免疫機能でブロックし、発症に至るケースは殆どありません。
しかし、エイズ患者は免疫能力が極端に衰えているため、感染しやすいのです。
そして、この肺炎の症状がひどい風邪症状とも似ていることから、気づくのに遅れることがあります。
カリニ肺炎は治療をしないと致死率100%で、完全に命を落とすことになるので、HIV保有者は無症候期を過ぎたあと、注意が必要です。
その代わり、エイズ患者の中では、その進行は比較的ゆっくりしていて、症状に気づいて早めの治療をすれば、約3週間で克服することが可能で、直接の死因にはなりません。
また、予防薬や治療薬がある程度効果があるのが救いにもなっています。
しかし、問題もあります。
それは、ワクチンがあるにも関わらず、いまだにエイズ患者の多くがこの疾患にかかるということです。
勿論症状の発見が早く、治療ができればよいのですが、遅れる場合もあるので、より確実な予防策を講じることが必要とされています。
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