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マジック・ジョンソンとフレディ・マーキュリー

1991年、プロバスケットボールのスーパースター、マジック・ジョンソンはシーズン開幕前に健康診断を受け、そこで、HIVに感染していることがわかりました。

そして、検査結果を受けた約1ヵ月後に、引退表明のために記者会見を開きました。

このニュースは、全米のみならず世界中を駆け巡り、エイズに対する関心が一気に高まりました。

それまでも既に何人かの著名人がエイズで亡くなっていましたが、自ら正式な場所でエイズに言及したのは、ジョンソンが初めてだったのです。

ジョンソンは、同性愛者でも薬物常用者でもありません。

自分がいつどこで感染したのか全くわからず、またその妻は感染していないことも明らかになり、感染源は謎のままです。

ジョンソンは引退後、自身でエイズ基金を設立して精力的に活動しつつ、実業家としても成功しています。

HIVに感染していながら、臆することなく次々に自分の道を切り開く姿をここまで堂々と見せたのもまた、ジョンソンが初めてではないかと思います。

1991年末には、伝説的シンガー、フレディ・マーキュリーが、エイズにより亡くなりました。

マーキュリーは、最後の最後までエイズであることを誰にも打ち明けず、公式声明を出した翌日にこの世を去りました。

彼は、1992年のバルセロナ五輪開会式で歌を披露することになっていましたが、それが叶わずにこの世を去るという、悲しい結果になりました。

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